imoshunのブログ

笑って貰いたい。就活で最初から最後まで上手くいく人って少ないと思うので、疲れたときにクスっと笑って「また頑張ろー」と思って貰えるようなブログにしたいです。

第一志望に落ちた君へ、不合格の分だけ人は強くなる(後編)

前回のあらすじ
周りに流され何となく就活を始めたO君。半年かかってようやく行きたい企業を見つけられたものの、内定まであと一歩のところで落とされてしまった。

▼詳しくはこちら

shunsakuimoto.hatenablog.com

 

 

 

 

1月:つらくて、苦しくて、怖くて、それでも立ち上がる。

それから2週間は動けなかった。
苦しくて、悲しくて、悔しくて、怖くて、不安で、どうしようもなくて。

 

ダラダラ過ごす日が多くなった。
就活に興味が湧かない。
企業にも興味が湧かない。
やりたくない。

 

でも、そんな時も本選考は着々と進む。
周りからは、他の就活生の話が聞こえてくる。

 

感傷に浸ってる暇はない。
傷を抱えたまま、また立ち上がるしかなかった。



3月:内定ゲットだぜ!(ポケモン風)

結局、たまたま行った就活イベントで出会った企業から声を掛けて貰い、本選考を受けたらあっさり内定が出たので、そこに行くことにした。

別に悪い企業ではない。そこそこ面白い事業をやっているし、自分にも合っていると思う。

とりあえず、就職先が決まって良かった。

 

でも、やっぱり悔しい。
本当はあの企業に行きたかった。

 

何でだよ。
一緒に働きたい想いも本物だったし、誰よりも準備して選考に臨んだ。
俺じゃなかったら、誰を採用するんだよ。

 

俺を採用しなかったこと、絶対に後悔させてやる。
今いる企業を俺が大きく成長させて、将来取材を受けた時にこの話をしてやろう。
絶対成長してやる!成功してやる!



10年後:東京の某テレビスタジオ

執行役員になったO君

「〜〜という就活の話がありまして。
そのMF商事の最終面接を担当した執行役員が、実は今日一緒に登壇するKさんなんですよねー!

いやー、あの時はすごい悔しかったな。
今日は10年ぶりの対面なので、とても楽しみです。」

 

そう、俺はこの10年で自分が入った企業にフルコミットし、急成長させた。
その活躍がマスコミに取り上げられ、今日はテレビ番組に呼ばれている。

 

そして10年ぶりに、俺を落としたあの人と再会を果たす。
苦しい瞬間もあったけど、強い想いが行動を支えた。
ここまで来れて本当に良かった。



10年後の俺から、第一志望に落ちた俺へ

今だから正直に言える。

 

あの時、第一志望に落ちて、本当に苦しかったし怖かった。
運命だと思うくらい惹かれて、本気で行きたいと願って、これ以上できないくらい準備して、それでも不採用になって。

 

次の一歩を踏み出すのが怖くなった。
またダメかもしれない。強い想いを持って一生懸命に準備して、また落ちたら、、、もう立ち直れないかもしれない。二度とあんな思いはしたくない。怖い。嫌だ。

 

それでも、一歩を踏み出した。
そして、「今」がある。

 

怖さ・恐れ・痛み、すべてを感じながら、それでも踏み出した一歩は、どんな大きな結果よりも自分の自信になった。苦しい、嫌だと思うときも、あのとき踏み出した一歩が俺を支えた。そして今、10年前の小さな一歩が、自分の中で大きな道になっている。

 

それだけじゃない。

 

あの痛みを知ったから、人と本気で向き合えるようになった。

強い想いを持ってぶつかって、それでも失敗する怖さを知ったから、勇気を持てない人たちに、寄り添うことができるようになった。弱い人、苦しんでいる人たちに、心から共感して手を差し伸べることができるようになった。

 

自分が、
弱かったから、
怖かったから、
苦しんだから、
同じ思いをしている人たちに、心から共感して向き合える。

 

誰よりも、強く、優しくなれた。

 

全部、あの時の経験がなければ手に入らなかった。

俺は別に、何でもできる天才や、一度も失敗せずに成功した奴だけがカッコイイとは思わない。


普通の人間が、
つらくて、苦しくて、すごく怖くて、
それでも踏み出した一歩が、その小さな一歩が、
めちゃくちゃ人間らしくて、最高にカッコいいと思う。

 

10年前の俺、よく踏み出したな。
ありがとう。



おしまい。



p.s.

今回は、第一志望の企業に落ちた就活生をテーマに、物語形式で書いてみました。就活開始・本選考の時期や、その時々の就活生の気持ちも、できるだけリアルにそって書いたつもりです。

 

自分自身、休学した影響で就活は2度目ですが、本気で臨んだ本選考に落ちるのはとても嫌です。口では何とでも言えますが、やっぱり不安な気持ちにもなります。

 

それでも、怖くても踏み出す一歩に価値があると信じています。
苦しんだ分だけ、弱さを自覚した分だけ、そして怖さを乗り越えた数だけ、人は強く優しくなれる。そう思っています。

 

ただ、その怖さはおそらく、本気で取り組んだ人だけが感じられるものです。
だから、本気で行きたいと思える企業をもっと見つけていきたいです( ̄▽ ̄)

 

最後まで見て頂きありがとうございました。

ではまた、ばいー。